サポートいび(JAいび川子会社)が「6次産業化アワード」奨励賞を受賞
2021.02.16JAいび川
6次産業化推進協議会と農林水産省が実施する2020年度6次産業化アワードで、JAいび川の子会社(有)サポートいびが「奨励賞 地域資源活用賞」を受賞しました。2月12日にリモートで表彰式が行われました。
同アワードは、全国から6次産業化や地産地消への取組事例を広く募集し、地域活性化や事業の新規性・発展性等の観点で特に優れた事例を表彰するもの。今年度は全国から166件の応募がありました。東海地方では同社が唯一の受賞です。
同社は担い手不在地域の農地の守り手として設立。機械化や団地化によって農地を効率よく管理し、平たん地域だけでなく中山間地域も対象としています。現在は、農家約900戸から約410ヘクタールの農地を借り受け管理しています。大型農機での作業が困難な場所も多く、景観の維持や雑草管理などの課題を解消するため、貯蔵可能で加工適性のあるサツマイモに注目しました。
2016年から水田転作に挑戦し、排水対策としてカットドレーン技術を用いることで徐々に規模拡大を図りました。2020年には出荷規格外のサツマイモを有効活用するため、キュアリング処理と高湿低温貯蔵庫を導入し、均一な品質と高糖度化に成功。また「バイオスティミュラント」と呼ばれる土壌改良技術導入し、低コストでの安定生産体制を確立しました。
また、サツマイモの長期保存と加工施設の整備により周年作業が可能となり、地域の雇用維持・拡大を実現しています。
表彰を受けた同社の堀尾茂之社長(JAいび川組合長)は「関係各所の協力があり、今回の成果に繋がった。今後はグローバルギャップの認証取得を大きな目標として取り組んでいきたい」と話しました。
同社が生産する「揖斐の蜜干し芋」は、JAいび川の農畜産物直売所などで販売しています。